抗酸化サプリメントが悪性黒色腫(メラノーマ)の転移を促進

健康促進やアンチエイジング効果、さらには様々な部位のがんに予防的に働くとされる抗酸化物質ですが、その一方で、市販のビタミン剤や抗酸化作用のある薬剤が、数種のがんの進行や転移を促進する可能性を指摘する報告も寄せられていました。

そして今回、これらの報告を裏付けるような最新の研究成果が発表されたのです。この報告は、米テキサス大学の研究チームによるもので、抗酸化サプリメントが、皮膚がんの中で最も死亡率が高いとされる ”悪性黒色腫(メラノーマ)” の転移を促進させている可能性をマウス実験で確認したと言うものです。

抗酸化作用のあるN-アセチルシステイン(NAC)を注射したマウスの一部に、悪性黒色腫細胞の転移が、注射していないマウスに比べて2か月ほど早い個体が確認されたという。

この結果について研究チームは、抗酸化物質には転移するがん細胞を抑制する働きのある分子を攻撃する作用があり、このことが結果的にがん細胞の転移を促進しているのではないかとの見方を示しています。

この研究成果は、あくまでまだマウス実験レベルのものではありますが、研究チームは、少なくとも現在がんを発症し、日々その治療にあたっている患者に対しては、栄養補給を目的として抗酸化作用のあるサプリメントは使用すべきではないとの警鐘を鳴らしています。

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category : がん治療・がん研究全般

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