腹囲重視のメタボ健診、ようやく見直しへ!2018年度から実施予定

2008年度より40~74歳を対象に実施されている”メタボ健診”については、実はスタート当初から、その診断基準が日本人には馴染まないなどの批判が相次いでいました。

まずは現行のメタボ健診における診断基準をおさらいしておきましょう。

「 腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上 」

かつ

1.高血圧
  • 最高血圧: 130mmHg以上
  • 最低血圧: 85mmHg以上
2.脂質異常
  • 中性脂肪: 150mg/dl以上
  • HDL(善玉)コレステロール: 40mg/dl未満
3.高血糖
  • 空腹時血糖: 110mg/dl以上

ご覧の通り、現行のメタボ健診は、あくまで” 腹囲 ”を前提としたものでした。つまり、腹囲が基準値を超えていない限り、たとえ高血圧や代謝異常などが見られる場合であっても、保健指導の対象とはならなかったのです。

ところが、欧米に比べて日本人には肥満者の割合が少なく、しかも、日本人の生活習慣病の多くは肥満とは関係なく発症するため、本来指導が必要な人を見落とす恐れがありました。

実際、これまで当サイトでも、腹囲が基準値未満だからといって、決して安心してはならないという趣旨のトピックスを取り上げてきました。

そして今回、ようやく厚生労働省は、現行の腹囲重視のメタボ健診を見直し、腹囲が基準値未満の場合であっても、血圧や血中脂質の数値、血糖値の各検査値が基準を超えた場合には、新たに設ける「非肥満保健指導」の対象とする方針を固めました。この新しいメタボ健診は、2018年度から実施される予定です。

厚労省研究班の調査によると、たとえ腹囲が基準値未満であっても、前述した高血圧、脂質異常、高血糖の3つの項目のうち、一つ以上に異常がある場合は、異常のない人に比べて脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を発症するリスクが、男性で 1.91~2.22倍、女性で 2.12~2.54倍に高まるとの結果も出ています。

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category : 肥満症

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