妊娠中の牛乳摂取に産後うつ予防効果を初確認!リスク半減も

産後うつは、その名の通り、出産後にあらわれるうつ症状で、憂うつな気分や意欲の低下などを引き起こすうつ病の一種です。

妊娠・出産によるホルモンの変化や分娩による疲労、育児へのプレッシャーや不安によるストレス、授乳による睡眠不足など、様々な要因が重なって発症するとされており、現在、出産後の女性の10~15%に、この産後うつ症状があらわれるとされています。

今回、そんな産後うつに関して、妊娠中に牛乳を飲むことで予防効果が期待できる可能性が世界で初めて示されました。

1,319人の母親の妊娠中の栄養情報と産後うつとの関連を分析

この研究成果を発表したのは、愛媛大が主導する研究チームで、母親と生まれた子どもを妊娠中から生後3~4ヶ月まで追跡調査した「九州・沖縄母子保健研究」のデータを使って、この研究に参加した母親 1,319人を対象に、妊娠中の栄養情報と産後うつとの関連を分析したものです。

その結果、妊娠中の牛乳の摂取により、産後うつの発症リスクが有意に低下し、特に妊娠中に1日当たり平均187.5mlの牛乳を飲んでいたグループは、牛乳を全く飲んでいなかったグループに比べると、産後うつの発症リスクが半減(オッズ比:0.51)していることがわかったのです。

その一方で、牛乳以外のヨーグルトやチーズといった乳製品、カルシウムやビタミンDの摂取については、いずれも牛乳と同様の効果、つまり産後うつとの有意な関連性は認められませんでした。

乳製品を分けて分析して初めて見えてきた結果

実は、これまでにも乳製品の摂取と産後うつとの関連について検討した研究はありましたが、いずれも両者の間に有意な関連性は確認されていませんでした。今回、乳製品をいっしょくたにせず、牛乳、ヨーグルト、チーズに分けて解析することで、初めて見えてきた結果なのです。

つまり、牛乳の産後うつ予防効果は、これまで産後うつの発症に影響を与えない牛乳以外の乳製品の影に隠れていたのかも知れませんね。牛乳が持つこの優れた効果を、世界で初めて明示した今回の研究成果の意議は大きいと言えます。

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category : 妊婦さん

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