ヒト幹細胞で複雑な多層構造を備えた胃組織の作製に初成功!

これまで不妊治療で余った体外受精卵から作るES細胞や、皮膚などの細胞に特定の遺伝子を導入することにより作製されるiPS細胞からは、腸や肝臓などのミニ組織の作製に成功したとの報告はありました。

今回、アメリカの研究チームにより、ヒトの多能性幹細胞を胃の細胞に分化するように約1ヶ月かけて誘導したところ、ミニサイズの立体的な胃組織を作製することに初めて成功したとの発表がありました。

このミニ胃組織は直径は約3ミリと小さいものの、本物の胃のように粘膜などの複雑な多層構造を備えており、実際、研究チームはこの胃組織の中に胃潰瘍や胃がんの原因となるピロリ菌を注入し、その反応を検証する実験も行っているのだとか。

幹細胞の誘導技術に大きな一歩!新らしい治療法や新薬開発に期待

今回の研究成果は、胎児段階の形成過程を真似る技術によって生み出されており、幹細胞を臓器などの立体構造を形成するよう誘導する技術において、非常に重要で大きな進歩と言えます。

また、今回作製に成功した「ミニ胃組織」は、がんをはじめとして、糖尿病や肥満症など様々な疾患のモデルとして利用することができるため、新しい治療法や新薬の開発に役立つと期待されています。

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category : その他の再生医療

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