ホクロの数が乳がん発症のリスク要因に?!

乳がん発症の危険因子の一つに”ホクロの数”が加わるかも知れません。今回、アメリカとフランスからホクロの数と乳がん発症の関連性を示す、2つの異なる研究成果が発表されました。

アメリカの報告

アメリカの女性看護師7万4,523人を約24年間に渡って追跡調査した研究です。左の肩から手首にかけて直径3ミリ以上のホクロの数について自己申告してもらい、それに基づいたホクロの数と乳がんの発症数を調べた結果…

24年間における乳がんの絶対リスクは,ホクロがない場合の8.48%に対し,1~5個で8.82%(95%CI 8.31~9.33%),6~14個で9.75%(同8.48~11.11%),15個以上で11.4%(同8.82~14.76%)であった。

つまり、ホクロが無かった人に比べて、ホクロの数が「1~5個」では特に有意な差が出なかったものの、「6~14個」で1.15倍、「15個以上」で1.34倍と、ホクロの数が多くなるほどリスクも上昇する傾向が見られました。

フランスの報告

フランスの女性8万9,902人を18年間に渡って追跡調査した研究です。こちらの研究は、自身のホクロの数について「なし」「少ない」「多い」「非常に多い」のいずれかで自己申告してもらい、それに基づいたホクロの数と乳がんの発症数を調べた結果…

「非常に多い」女性では、「なし」の女性に比べて乳がんにかかる危険性が1.13倍に高まるという結果が得られたものの、特定のリスク要因を補正した場合、統計学的に意味のあるリスクの上昇は認められませんでした。

但し、閉経の有無による検討をしたところ、閉経後女性では有意な関連は見られなかったものの、閉経前女性では前述の特定のリスク要因の影響を除外しても、ホクロが「非常に多い」女性で乳がんにかかる危険性が1.34倍に高まる結果が得られました。

ホクロの数が乳がんの危険因子になる?

これまで乳がんの危険因子として、妊娠・出産の経験がないこと、授乳歴がないこと、初産時の年齢が高いこと、初潮年齢が早いこと、閉経年齢が遅いことなど、主にホルモンに関連する要因が明らかになっています。

今回の2つの研究成果は、ともにホクロの数と乳がんの発症リスクが関連する可能性が示されたわけですが、ホクロの数の評価が自己申告であること、両研究で結果の一部に相違が見られることなどから、正式にホクロの数が乳がんの危険因子の一つとして認められるには、今後更なる研究が必要だと言えますね。

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category : 乳がん

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