認知機能低下を回復する治療のターゲットとなる分子発見

これまでの研究で、免疫に関与する ”B2M” と呼ばれるタンパク質分子は、加齢に伴って血液中や脳脊髄液中の濃度が高くなること。さらに、認知症患者の脳脊髄液中には、B2Mが通常よりも高い濃度で存在することがわかっていました。

今回、アメリカの研究チームによるマウスを使った実験の結果、このタンパク質分子 ”B2M” の注入によって、マウスの学習能力や記憶力、ニューロン成長の低下を確認。また、B2Mの注入を中止することで、これらの改善がみられた他、遺伝子操作でB2M自体を排除した結果、B2Mを持たない高齢マウスは記憶障害を発症しないことが判明しました。

これらの研究成果は、加齢により血液中や脳脊髄液中に蓄積するタンパク質分子 ”B2M” が、高齢者の認知機能を回復するための治療において、ターゲットとなる物質である可能性を示唆しています。

つまり、B2Mの働きを阻害するか、B2Mの蓄積により認知機能が低下した高齢者の血液中から、このB2M自体を除去することができれば、一旦低下した認知機能を回復させることも可能になるかも知れませんね。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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