医薬品開発時の心臓に対する副作用をヒトiPS細胞で確認

医薬品開発における様々な課題

医薬品の開発において、特に心臓や神経、呼吸に関する副作用は致死的であるため、通常は開発の早い段階でその有無の調査が行われます。

ヒトへの臨床試験が行われる前には、動物実験が行われるわけですが、その段階で問題が発覚すれば医薬品の開発自体を中止にすることもあるのだとか。

ところが、動物の心筋組織を使った実験で出た問題が、ヒトにも同じような副作用が起こるとは限らず、たとえそうであった場合でも従来の技術だけでは開発自体を断念することになっていました。

また逆に、動物実験に合格し、ヒトを対象とした臨床試験に進んだ場合でも、被験者に重大な副作用を引き起こしてしまう可能性があるという倫理的な課題、さらに実際に人を使った実験ですので、どうしてもコストが高くなるという課題もありました。

iPS細胞を創薬用途に活用

今回、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とLSIメディエンスは、そんな医薬品開発における様々な問題を解決しうる画期的なシステムの開発、つまり…ヒトiPS細胞由来の心筋細胞を使って、医薬品開発おけるヒトの心臓への副作用を確認できる”心筋梗塞予測システム”の開発に成功しました。

iPS細胞と言えば、これまで再生医療を中心に研究が進められていた感がありますが、今回のように創薬用途に活用することで、前述のような医薬品開発における様々な課題を克服し、これまでの技術であれば断念していたような医薬品の開発や、より安価で安全な新薬の開発に繋がりそうですね。

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+
このエントリーをはてなブックマークに追加

category : iPS細胞

このページの先頭へ