重い心臓病の子どもに幹細胞移植で心筋再生!治験開始へ

生まれつき心臓の左心室が未発達で、全身に血液を送り出すポンプ機能が弱い「左心低形成症候群」や、心室が一つしかない「単心室症」などの心臓病を患う子どもは、たとえ手術を受けても心不全で亡くなる患者が多かったのだとか。

今回、岡山大学病院と日本再生医療の研究グループにより、これらの重い先天性心疾患の子どもを対象に、本人の心臓から採取した幹細胞を活用して、心臓のポンプ機能の強化を図る「心筋再生医療」についての治験が、この7月にも開始されることになりました。

「心筋再生医療」とは、心臓の血流を改善する手術の際に採取した心臓の組織から、自己複製能力のある幹細胞を抽出し、これを約1ヶ月かけて体外で培養後、カテーテルを使って冠動脈内に注入するというもの。

先駆け審査指定制度により2019年にも保険適用に

今回の治験は、岡山大学病院以外の医療機関も参加し、約40人を手術と幹細胞移植を併用する患者と、手術のみの患者の2つのグループに分け、治療後1年までの治療効果を調べる計画です。

早ければ2019年頃の保険適用を目指しており、もちろん、この新しい心臓病治療が実用化されれば世界初となります。

ちなみに、この「心筋再生医療」は、優れた新薬や医療機器を世界に先がけて実用化する目的で設けられた「先駆け審査指定制度」の対象に指定されており、通常であれば約1年かかる治験後の承認も、半年程度に短縮される見込みです。

この治験によって、「心筋再生医療」の有効性と安全性が確認され、晴れて保険適用されることになれば、多くの先天性心疾患の子ども達を救うことができる可能性があり、大きな期待が寄せられています。

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category : その他の再生医療

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