非アルコール性脂肪性肝炎を痛みなく高精度で診断!NASHを早期発見へ

脂肪肝と言えば、以前は飲酒によるアルコール摂取を原因とするものが多かったのですが、最近では過食や運動不足などに伴う肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を原因として発症するケースが多くなっています。

このようなアルコールの摂取を原因とせず、飲酒歴のない人が発症する脂肪肝炎を、非アルコール性脂肪性肝炎NASH:ナッシュ)と呼びます。

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は肝硬変や肝臓がんに進む恐れもある恐ろしい病気であるにもかかわらず、脂肪肝と同じく自覚できる症状がほとんどなく、画像検査や血液検査だけでは脂肪肝か肝炎かの判断が難しいため、発見が遅れることも少なくありません。

従来、NASHの確定診断には針を皮膚から肝臓へと突き刺して、肝臓の組織を採取する ”肝生検” が必要なのですが、その一方でこのNASHは、最近では肥満の子どもにも多いことがわかり、子どもに対しても実施しやすい新しい検査手法が模索されていました。

子どものNASHを早期発見することが可能に

そんな中、大阪市立大の徳原大介講師らは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の子どもを超音波など2種類の波を用いて簡単に診断できる検査手法の開発に成功しました。実際、同氏らはこの診断装置を、1~18歳の214人に使用し、得られたデータを一部の子どもに実施した肝生検の評価と比べた結果、その診断精度も非常に高いことが確認できているようです。

さらにこの検査手法は、超音波などを出す円筒形の器具を腹部に当てるだけなので痛みもなく、たったの数分でNASHを判定する指標となる ”脂肪の蓄積量” と ”肝臓の硬さ” を同時に測定できることから、学校の検診に取り入れることで、NASHの早期発見に繋がると期待されています。

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category : 肝臓の病気

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