高齢期の高血圧は認知機能低下とは関連せず

高血圧は、認知機能の低下や認知症の独立したリスク因子ですが、年代によりその影響の強さに違いがあると考えられてきました。

つまり、これまでに複数の研究により、高齢期の高血圧よりも、中年期の高血圧の方がより強いリスク因子である可能性が示唆されていたわけです。

ところが、それらの研究は追跡期間が短かったり、対象の人種が限定的であったり、降圧薬の使用などを考慮していないなどの問題があったようです。

高血圧と認知機能低下との関連は年代で異なる

今回、アメリカの4地域、13,476人を最長23年の長期に渡って追跡した結果、中年期の高血圧は認知機能の急激な低下に独立して関連しているとの結果が得られたようです。

またその一方で、高齢期の高血圧については、当該研究では認知機能と有意な関連性が認められませんでした

今回の結果と、高齢者の降圧目標を下げた他の臨床研究で認知機能が改善されていないことと合わせると、実は高齢期の高血圧は、こと認知機能の低下という観点からだけ見れば、それほど有害ではないのかもしれません。

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+
このエントリーをはてなブックマークに追加

category : 高血圧症

このページの先頭へ