後期高齢者は肥満(メタボ)よりも虚弱(フレイル)対策を!厚労省が提言

つい先日、栄養バランスの良い食生活を実現するために、厚生労働省と農林省が作成した「食事バランスガイド」を守っている人は、守っていなかった人に比べて死亡リスクが15%低かったというトピックスを取り上げました。

「食事バランスガイド」を守っている人は死亡リスク15%低い

この記事の中でも少し触れているのですが、近年では特に高齢者において低タンパク質による低栄養化の傾向が見られており、実際、厚労省による調査の結果、65歳以上の2~3割が低栄養との結果も出ていました。

その最大の要因として挙げられているのは、高齢者の小食傾向です。2008年度より40~74歳を対象に実施されている”メタボ健診”などにより、メタボに関する知識が広まったことで、必要の無い食事制限をしている高齢者が少なくないようです。

そして、75歳以上の後期高齢者になり、メタボ健診の対象から外れた後も、単に定期健診で「メタボ健診の対象から外れました」との説明を受けるだけで、この意識をそのまま持ち続けておられる方も珍しくないのではないでしょうか。

後期高齢者の虚弱(フレイル)が深刻な問題に

そんな中、厚生労働省研究斑は、75歳以上の後期高齢者に対する保健指導にとって重要なのは、”肥満(メタボ)”よりも、栄養不足に伴って体力や認知機能などが低下する”虚弱(フレイル)”対策であるとの提言をまとめました。

75歳以上になると、食べる力が衰え、体力や認知機能が低下し、行動範囲も狭まりがちになります。

実際、国内で実施された高齢医学分野の研究を複数分析したところ、介護が必要になる要因を見た場合、脳卒中などの生活習慣病関連の要因が3割であったのに対し、虚弱関連の要因が5割超に及んでいたなど、虚弱の深刻さが浮かび上がったようです。

厚労省は、有識者検討会において、虚弱状態のチェックリストの作成や、栄養士などによる訪問指導などの具体策を練り、2018年からの全国展開を目指しています。

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category : 食生活

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