脂肪肝の特効薬にも!メタボや高脂血症、糖尿病を一気に改善する物質発見

メタボリック症候群は、脳梗塞や心筋梗塞などの心血管疾患の原因となるばかりでなく、糖尿病や脂質異常症、脂肪肝、さらには肝がん発症の一要因とされています。

現在のメタボリック症候群に対する治療薬は、糖尿病や高脂血症などの疾患ごとにあるため、管理の難しさや副作用が問題となっている他、脂肪肝については有効な治療薬がまだ存在しないのが現状のようです。

そんな中、和歌山県立医科大の研究チームは、人間などの哺乳類の体内にもともと存在するタンパク質 ”オンコスタチンM” が、脂肪を燃焼させメタボリック症候群に効果があることを発見しました。

マウス実験でオンコスタチンMの効果を確認

遺伝子操作によりオンコスタチンMの作用を失わせたマウスは、生後32週で体重が通常のマウスよりも16%重くなり、高脂血症や脂肪肝も認められました。

次に、この肥満化したマウスにオンコスタチンMを投与すると、少量かつ短期間のうちに、血中の中性脂肪やコレステロールが減少し、たった1週間で体重が約3g減ったのだとか。また同時に血糖値の降下も確認できたことから、オンコスタチンMに肥満、高脂血症、糖尿病の改善効果が確認できたことになりますね。ちなみに、マウスの体重3gは、体重60kgの成人男性に換算すると約4kgに相当するそうです。

これまで治療薬がなかった脂肪肝にも改善効果!

さらに特筆すべきは、脂肪肝を発症したマウスにこのオンコスタチンMを投与することで、肝臓の脂肪が分解されて脂肪肝の症状の改善が見られたことです。先ほども触れましたが、これまで処方する薬が無かった脂肪肝に対する特効薬になる可能性もあります。

5年後の臨床試験開始を目指す

まだマウス実験段階の研究成果ではありますが、もしもこれが新薬開発に繋がれば、たった一つの薬でメタボリック症候群や高脂血症、糖尿病、脂肪肝の改善に有効な治療薬となりうるわけで、より副作用が少なく、管理が楽な薬が登場することになります。

研究チームによると、5年後の臨床試験開始を目指しているとのこと。今後の研究に大いに期待しましょう。

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category : 肥満症

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