骨芽細胞の集まりが鍵だった!骨粗しょう症のメカニズム解明

現在、我が国における骨粗しょう症の患者は、実に人口の約1割に当たる1000万人にも及ぶと推定されています。この骨粗しょう症が進むと、軽い転倒でも大腿骨や脊椎などを骨折しやすくなるだけでなく、骨折後に寝たきりになるなど、死亡率の増加にも関連する深刻な病気です。

そもそも骨は代謝を繰り返し、たえず新しいものに造り変えられています。その際、破骨細胞が古い骨を破壊し、それによって生じた欠損部に、今度は骨を新しく造る骨芽細胞が集まって、欠損部を修復していると考えられています。

最近の研究で、この欠損部に集まる骨芽細胞の動き(遊走)には、様々な遺伝子が関わっていることがわかっていましたが、それによる骨量減少との関連性や、骨粗しょう症を引き起こす具体的なメカニズムは解明されていませんでした。

骨芽細胞の遊走を抑制すると骨量が半分に…

今回、東京医科歯科大学の研究チームは、この骨芽細胞の「遊走」と呼ばれる動きに関わる遺伝子を特定し、この遺伝子が骨芽細胞で働かないマウスを作製した結果、通常のマウスよりも骨量が半分程度に減っていることがわかりました。

つまり、マウス実験ではありますが、骨粗しょう症の原因となっている骨量の減少に、骨芽細胞が集まるこの「遊走」と呼ばれる動きが深く関与していることを突き止めたのです。

特に、これから超高齢化社会を迎える我が国においては、この骨粗しょう症は認知症と並び、差し迫った重要な課題の一つとして挙げられています。今回の研究成果は、骨粗しょう症の発症メカニズムの解明治療薬の開発に繋がる可能性があると期待されています。

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+
このエントリーをはてなブックマークに追加

category : 骨粗しょう症

このページの先頭へ