膵臓がんを血液検査で早期発見!11月中にも検査キット検証へ

進行した膵臓がんの治療は非常に難しく、5年後の生存率が10%前後と非常に厳しいため、膵臓がんは難治性がんの代表とも言われています。

最近ではヘリカルCTやMRI、PETなど最新の検査機器を駆使することで、早期の膵臓がんを発見することが可能にはなってきているものの、そのためには患者さんが早期に診察に訪れる必要がありました。

ところが、初期の膵臓がんにはほとんど自覚症状がなくい上に、がんの進行も早く、さらに膵臓自体が小さいため、周囲のリンパ節や臓器に転移しやすいという、非常にやっかいな特徴があります。

膵臓がんを早期発見する検査キットを開発

そんな中、国立がん研究センターなどの研究チームは、血液中の特定のたんぱく質を調べることで、膵臓がんを早い段階で発見する手法の開発に成功しました。既に、高価な検査機器を使わなくても血液検査によって診断可能な検査キットも開発済みなのだとか。

同研究所は、たんぱく質「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」が善玉コレステロールを形成し、膵臓がん患者では血液中の濃度が低下することを米国立がん研究所との共同研究で確認した。

さらに検査キットを開発し、大阪府立成人病センターや福岡大病院などの協力を得て、患者と健康な人の血液で試したところ、早期の膵臓がんのほか、膵臓がんに至るリスクが高い慢性膵炎(すいえん)などを高い精度で検出できた。 

検診としての実用化を目指す

今後は、日本医療研究開発機構の支援を受け、検診としての実用化が可能かどうかを神戸大と協力して、通常の健康診断の中で、希望する人に検査を受けてもらう形での検証を11月内にも開始する見通しです。

もしも通常の健康診断で膵臓がんの早期発見が可能となれば、これまで伸び悩んでいた膵臓がんに関する治療成績の飛躍的な向上が期待できそうです。

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category : がん治療・がん研究全般

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