乳児期のピーナツ摂取がその後のピーナツアレルギーを予防する

2014年1月、イギリスの研究チームにより、ピーナツアレルギーを発症した子どもに、アレルゲンであるピーナツの粉末を投与することで、アレルギーに対する耐性を獲得できるとする報告がありました。

ピーナツアレルギー患者は世界中で増加しており、イギリスや北米では、過去10年間で2倍以上に増えているのだとか。特に幼児期に発症するピーナツアレルギーは、まれに重症化して死に至ることもあるとされています。

ピーナツアレルギーの発症予防効果を示す研究結果

今回、卵アレルギーや皮膚炎などを既に発症し、将来ピーナツアレルギーを発症するリスクが高いとみなされたイギリスの生後4~11ヶ月の乳児640人を対象として、次のような研究が実施され、注目すべき結果が得られたようです。

乳児たちを無作為に2グループに分け、一方のグループには裏ごししたピーナツが含まれた食品を与え、別のグループには5歳になるまでピーナッツを食べることを避けるよう依頼した。

その結果、5歳までにアレルギーを発症する確率は、ピーナツを完全に食べなかったグループでは17.3%だったのに対し、毎週3回以上ピーナツが含まれた食品を摂取したグループでは1%を下回った。

つまり、ピーナツアレルギーを恐れるあまり、乳児期にピーナツを一切与えないよりも、ピーナツを含有した食品を少しずつでも与えることによって、ピーナツアレルギーの発症予防効果が得られる可能性が示されたわけです。

高リスクな乳児は主治医に相談を

アレルギーは一旦発症してしまうと、この記事の冒頭で紹介した、いわゆる「経口免疫療法」を実施する場合には、必ず医師の厳格な指導の下で行う必要がありますが、発症する前の乳児期であれば、過度に与えない限り気軽に実践できそうですね。

但し、将来ピーナツアレルギーを発症するリスクが高い、卵アレルギーや皮膚炎を抱えている乳児の場合には、事前に小児科の主治医と相談した上で実践すべきだと言えます。

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category : その他のアレルギー

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