歯周病で”隠れた糖尿病”をスクリーニングできる可能性

歯周病が患者本人も気付いていない” 隠れた糖尿病 ”をあぶり出す目印になる可能性が、オランダの研究により示されました。

現在、我が国成人の約3割が糖尿病かその予備群であると言われています。

ところが、糖尿病患者のうち4割近くの人が糖尿病の治療を受けておらず、しかも、糖尿病患者のおよそ3人に1人は、自身が糖尿病であることにすら気付いていないとの調査結果も出ています。

適切な治療を受けずに糖尿病を放置すると、網膜や腎臓など全身の様々な部位に障害が生じます。

糖尿病やその予備群を早期に発見し、適切な治療を施すことは、その後の合併症予防において重要な課題となっています。

今回の研究は、アムステルダムの歯科医院に来院した313人を対象に、参加者のHbA1c値を測定し、糖尿病前症や2型糖尿病の有無を判定したものです。その具体的な結果は次の通り。

2型糖尿病の診断歴がない人では、重度の歯周病をもつ人の47%が糖尿病前症で、18.1%が2型糖尿病であることがわかった。軽度~中等度の歯周病をもつ人では46%が糖尿病前症で、9.9%が2型糖尿病であったほか、歯周病をもたない人でも37%が糖尿病前症、8.5%が2型糖尿病であることが判明した。

今回の研究成果は、歯科クリニックが本来のデンタルケアにとどまらず、2型糖尿病や糖尿病予備軍のスクリーニングとして有用である可能性を示していると言えます。

  1. 糖尿病患者のおよそ3分の1は、糖尿病であることに気付いていない
  2. 歯周病がそういった” 隠れた糖尿病 ”をあぶりだす目印になる可能性
  3. 歯科クリニックは糖尿病のスクリーニングとして有用
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category : 糖尿病

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