傷口の病原菌への感染を色で知らせる絆創膏の開発に成功

今や抗生物質の乱用により、薬剤耐性を持つ病原菌が次々と出現し、世界的に深刻な問題となっている中、先日は中国で発見された、あらゆる抗生物質に耐性のあるスーパー耐性菌に関するトピックスを取り上げました。

あらゆる抗生物質に耐性あるスーパー耐性菌、中国で見つかる

今回は、そんな抗生物質耐性のリスクを減らすのに貢献する可能性のある、特殊な” 絆創膏 ”に関する話題です。

傷口が病原菌に感染した場合、治癒が遅くなり、傷跡を残しやすくなるだけでなく、時には敗血症の原因となったり、最悪の場合には死に至る可能性もあります。

ところが、傷口が有害な病原菌に感染したかどうかを診断するには、48時間もかかることがあるため、たとえ、それによる薬剤耐性リスクがあるとしても、医師は予防目的で抗生物質を処方せざるをえない場合も少なくないようです。

病原菌への感染を色で知らせる絆創膏を開発

そんな中、英バース大学とブリストル王立小児病院の研究チームは、有害な病原菌が分泌する毒素に反応するナノカプセルを含んだ特殊な” 絆創膏 ”の開発に成功しました。

そのナノカプセルの中には蛍光染料が仕込まれており、絆創膏が覆っている傷口に有害な病原菌が感染した時だけ、このナノカプセルから蛍光染料が放出され、絆創膏の色を変化させることにより、病原菌の感染を知らせるといった仕組みなのだとか。

これにより患者は、より早く診断と処置を受けることが可能となり、特に、たとえ小さなヤケドでさえ感染のリスクにさらされている子ども達に対して、薬剤耐性のリスクをおかすことなく、命を救うことに繋がると期待されています。

現時点でこの絆創膏は、研究室のみでテストされている段階ではありますが、もう間もなく実地試験が開始される予定のようです。

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category : トピックス

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