ポジティブな感情で認知症リスクが最大70%低下

いくつになっても人生における目的意識を高くもち、日々笑顔を絶やさずポジティブに生きることが、高齢者における脳卒中や心疾患などの発症リスクを顕著に低下させるとする報告が寄せられており、当サイトでも以前に取り上げたことがあります。

ところが、そんなポジティブな思考と認知症の発症との関連について調べた研究は少なく、その関係を明確に示した報告はこれまでなかったようです。

ポジティブな感情の有無と認知症発症との関連を調査

そこで今回、国立長寿医療研究センターなどの研究チームは、高齢者 14,286人を対象に、幸福感や満足感などのポジティブな感情の有無と、その後の認知症発症との関連について、4年間に渡る追跡調査を実施しました。

具体的には、対象者に対して「生きていることが素晴らしいと思えますか?」「活力が満ちていると感じますか?」といった、ポジティブな感情を持って生活しているか否かについての5つの質問に「はい」か「いいえ」で答えてもらい、その4年後に認知症の発症がないかを確認し、その関連性が調べられました。

その注目すべき調査結果は次の通りです。

5項目すべてで「はい」だったのは、男性38%、女性35%。すべて「いいえ」は男性、女性とも2.2%。4年後に認知症になったのは男性4.9%、女性6.3%だった。

この結果を分析したところ、これらのポジティブな感情を尋ねる5つの項目全てに「はい」と答えた人が認知症を発症するリスクは、「はい」が全くない人に比べて、男性で50%、女性で70%も低下していることがわかったのです。

また、「はい」の項目が一つ増えるごとに男性は13%、女性は21%認知症の発症リスクが減少していたのだとか。

幸福感や満足感といったポジティブな感情は、脳卒中や心疾患などの発症リスクを抑制するだけでなく、脳に良い刺激を与え、認知機能の保持にも何らかの役割を果たしている可能性が出てきたようです。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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