カリウムが高齢女性の脳卒中リスクを低減することを確認

カリウムの役割

カリウムには細胞内の浸透圧を維持する働きがあり、生命を維持する上で欠かせない役割を担っています。

また、筋肉の収縮をスムーズにしたり、腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促したり、更にはナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える働きもあることから、高血圧の予防にも一役買っているミネラルなのです。

そんなカリウムを摂取することで、脳卒中リスクが低減することは以前から知られていましたが、リスクを低減する脳卒中の種類や高血圧の有無による影響の違いなどを検討した研究は、これまで少なかったのだとか。

カリウムの脳卒中リスク低減効果を大規模研究で確認

今回、アメリカの研究チームにより、9万例を超える閉経後の高齢女性を対象に調査研究が行われた結果、これらの全ての疑問に一つの回答が得られたようです。報告された研究成果は次の通り。

「食事によるカリウム摂取量が多い女性では、少ない女性に比べて全脳卒中および虚血性脳血管障害、さらに全死亡のリスクが低く、そのベネフィットは高血圧ではない女性でより大きい」

つまりカリウムの摂取が多い女性は、少ない女性に比べて、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など全ての脳卒中の発症リスクだけでなく、全死亡リスクが低かったことが、大規模研究で確認されたわけです。

またそのリスク低減は、カリウムが有するナトリウム排出作用による血圧上昇抑制効果により生じただけではなく、むしろ高血圧ではない女性でより大きいベネフィットが確認されたことは特筆すべきだと言えますね。

果物や野菜の摂取不足が叫ばれる現代の食生活にあって、食事からのカリウム摂取量は決して十分であるとは言えません。特に高齢女性の脳卒中予防に効果的な食事を考える上で、今回の研究成果には重要な意議があると言えます。

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category : 脳卒中

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