妊娠中のニコチンパッチによる禁煙治療の2年後の影響

妊娠女性と赤ちゃんへのニコチンパッチの影響

いくつかの研究により、たばこやニコチンパッチに含まれるニコチンが、胎児に影響する可能性が動物実験などで示唆されていることから、1日に5本以上喫煙している妊娠女性のニコチンパッチ使用による影響の有無を検討する比較試験”SNAP”が実施されていました。

そして今回、この”SNAP”に参加した被験者とその赤ちゃんの出生後2年時点での予後が初めて報告されました。

出生後2年時点で,行動・発達上の障害や問題なしに生存している児の割合はNRT群で445例中323例(73%)に対し,プラセボ群では443例中290例(65%)。

一方,自己申告による妊娠中の禁煙開始日から禁煙を継続していた人の割合は,NRT群521例中15例(3%),プラセボ群529例中9例(2%)で有意な差はなかった。

つまり、妊娠中にニコチンパッチによる禁煙治療を受けた女性から生まれた赤ちゃんは、プラセボ(偽薬)群に比べて行動、発達上の問題や障害なく経過している割合が多いことが確認されたわけです。

妊娠中のニコチンパッチによる禁煙治療の結果、禁煙継続の延長効果はなかったものの、たとえ短期間とはいえ禁煙率がプラセボ群に比べ2倍に高まったことが今回の結果につながっているのではないかと考察されています。

今後さらなる検証が必要なようですが、妊娠中の禁煙治療指針になんらかの変化があるかも知れません。

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category : 妊婦さん

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