ヒトiPS細胞で卵子と精子の”もと”を効率的に作製する技術確立

始原生殖細胞” は卵子や精子のもととなる細胞で、その発生のメカニズムはこれまでほとんど解明されていませんでした。

この始原生殖細胞をヒトiPS細胞から作製したとする報告は、昨年12月の英ケンブリッジ大などの研究グループによるものをはじめ、国内外で複数の報告がありましたが、いずれもその手順があいまいで、再現性が低いとされていました。

今回、京都大大学院医学研究科の斎藤通紀教授らの研究グループは、ヒトiPS細胞からこの始原生殖細胞を、効率良く作製する技術の開発に成功しました。明確に作製メカニズムを明示できたのは、世界で初めてなのだとか。

不妊症や遺伝病の原因解明が世界的に加速

今回の研究成果は再現性が高く、効率的に安定してヒト始原生殖細胞を作製する技術である点で、非常に大きな意議があると言えます。と言うのも、始原生殖細胞は受精卵が子宮に着床した後に出現するため、母体から取りだして研究に使うことは倫理的に難しかったからです。

この研究成果は、ヒトの生殖細胞の発生メカニズムの解明に繋がるだけでなく、今後、この技術が実用化され、始原生殖細胞から卵子や精子を安定して作ることが可能となれば、不妊症や遺伝病などの原因解明に繋がることが期待され、今後、この分野の研究が世界的に加速すると見られています。

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category : iPS細胞

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