前立腺がんの新しい治療法”凍結療法”の初の臨床研究を開始

前立腺がんは、元々は欧米人の中で大変多いがんでしたが、食生活の欧米化などの理由により、近年は日本でも急増しており、その増加率は全てのがんの中で最も高いようです。

前立腺がんは早期に発見し、治療することができれば治癒率、生存率はともに高く、また、その進行は比較的ゆっくりであるため、たとえかなり進行した状態で見つかった場合でも、適切な治療を受ければ通常の生活を長く続けることが可能です。

現在、前立腺がんの治療法には、外科的な手術治療、放射線治療、ホルモン療法、待機療法がありますが、近い将来これらに加えて ”凍結療法” なる新しい治療法が選択できる時代になるかもしれません。

前立腺がんを凍らせて治療!国内初の臨床研究がスタート

今回、慈恵医大病院は、前立腺がんを凍らせて壊死させるという、これまでにない新しい治療法の国内初の臨床研究を始めたことを明らかにしました。今後1年以内に5人程度の患者に対して実施される予定とのことです。

この前立腺がんの ”凍結療法” とは、患者の肛門付近から細長い特殊な針を数本、がん細胞の近くに刺し、そこから凍結用のガスを注入することにより、がん細胞をマイナス40度に冷却して壊死させるというものです。

ホルモン療法の副作用を回避する代替的治療法に

従来、この ”凍結療法” の対象となる患者は、前立腺がんの発症に関わる男性ホルモンの分泌や働きを薬で抑え込むホルモン療法がとられてきました。

ところが、このホルモン療法による薬剤を使用し続けた場合、骨粗しょう症や糖尿病、さらには脳梗塞や心筋梗塞といった心血管疾患のリスクを高めるといった重大な副作用の可能性があったのだとか。

今回の臨床研究によって、治療法の安全性と有効性が確認されれば、上記のような重い副作用のリスクを背負ってまで、ホルモン療法を受けなくて済む患者が増える可能性があると、大きな期待が寄せられています。

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category : がん治療・がん研究全般

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