痛風などのリウマチ性疾患も脳卒中リスクが高いことが判明

一般的に「リウマチ」と言えば” 関節リウマチ ”を指しますが、関節だけではなく周囲の骨や筋肉、腱などがこわばったり、痛くなったりする様々な病気が存在し、これらは総称して「リウマチ性疾患」と呼ばれています。

リウマチ性疾患には、関節リウマチの他、皮膚や内臓などの全身症状となってあらわれる「全身性エリテマトーデス」をはじめ、足の親指の激痛で知られる「痛風」、痛みとともに骨の変形が見られる「変形性関節症」、皮膚の病気である乾癬に腫れと痛みをともなう「乾癬性関節炎」など、その種類は実に200種類に及ぶとも言われています。

これまでの研究で、関節リウマチ患者は脳卒中の発症リスクが高いことが知れていました。関節リウマチは、糖尿病や高血圧、心筋梗塞などとともに脳卒中に対する独立した危険因子とされていたのです。

脳卒中リスクが高いのは関節リウマチだけじゃない

ところが今回、イギリスの研究グループが、これまでに実施された複数の調査研究の結果を統合して分析した結果、関節リウマチ患者だけでなく、全身性エリテマトーデスや痛風などのリウマチ性疾患患者についても、脳卒中の発症リスクが有意に高いことがわかりました。

その結果,リウマチ性疾患〔RA(注),全身性エリテマトーデス(SLE),強直性脊椎炎,痛風,乾癬〕を有する患者は一般集団と比べ脳卒中発症リスクが有意に高く,オッズ比(OR)の幅は1.51~2.13だった。

一般集団と比較したRA患者の脳梗塞と脳出血のORは1.64,1.68,SLE患者ではそれぞれ2.11,1.82であった。

(注)RA:関節リウマチ

オッズ比を見ると、関節リウマチよりもむしろ、全身性エリテマトーデスの方が、脳梗塞、脳出血ともに発症リスクが高いことがわかりますね。また、リウマチ性疾患患者の脳卒中発症リスクは、50歳未満が最も高く、加齢に伴ってリスクが低下していることもわかりました。

特に、壮年期から中年期にかけての働き盛りの方に多く見られる痛風や、20~40代の女性に多いとされる全身性エリテマトーデスといったリウマチ性疾患を患っている方は、ご自身の脳卒中リスクが少なからず高まっている可能性があることを、自覚しておいて損はありません。

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category : 関節リウマチ

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