マダニ感染症(SFTS)に抗インフル薬が効いた!臨床研究で確認

マダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群SFTS)」に対して、新型インフルエンザ治療薬の「アビガン」を投与する臨床研究において、一定の治療効果が得られたとの発表が、愛媛大などの研究チームによりありました。

「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、1~2週間の潜伏期間を経て発症し、発熱や頭痛、嘔吐などの症状があらわれ、重症化すると命にかかわるるウイルス感染症です。

現時点で、SFTSに対するワクチンや有効な治療法はなく、国立感染症研究所によると国内で初めて患者が確認された2013年以降、315人の患者が確認され、そのうち約2割に当たる 60人が死亡しています。

当初、ウイルスを保有するマダニにかまれることで感染するとされていましたが、最近では飼い犬からヒトに感染した例も確認され、その対策が急がれていました。

34の医療機関が参加した今回の臨床研究は、50~80代のSFTSの患者10人に対して、抗インフルエンザ薬「アビガン(一般名:ファビピラビル)」を 5~14日間服用させたものです。

その結果、10人の患者のうち2人は亡くなってしまったものの、8人については血小板が速やかに増え、血液中のウイルス量が減少して回復したのだとか。

研究チームによると、亡くなった2人についても、治療開始時にすでに多臓器不全に至っていたためと分析しており、血液中のウイルス量が高まる前に治療を開始していれば重症化を防ぎ、救命できていた可能性を示唆しています。

研究チームは、SFTSに対する「アビガン」の有効性を証明するため、症例数を増やすべく現在も臨床研究を継続中で、来年度にも承認申請のための治験開始が検討されています。

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category : その他の感染症

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