近視の原因解明へ第一歩!近視にかかわる遺伝子変異を発見

日本人は欧米人と比べて近視の割合が高いといわれ、人口の約3分の1に当たる約4千万人もの人近視であると言われており、さらにその約5%に当たる人は、特に近視の度合いが強い”強度近視”であると言われています。

強度近視はただ単に”強い近視”というだけではありません。緑内障や白内障、網膜剥離などを発症するリスクが一般よりも高くなり、また近視度が高くなるにつれ、年齢を重ねるにつれて、そのリスクはさらに高まります。

そのため強度近視は、緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性、黄斑変性についで第5番目の視覚障害の原因とされ、日本人の失明原因としては第4番目となっています。

強度近視の原因としては、遺伝的要因や読書などで長時間近くを見る作業を続けるといった環境要因など、さまざまな要因が複合的に影響していると考えられていますが、実はまだよくわかっておらず、近視の進行を防ぎ、失明を確実に予防する方法は現時点ではないようです。

近視の原因解明に繋がる遺伝子の変異を発見

今回、そんな近視が発症するメカニズム解明に繋がる大発見がありました。

京都大学の研究グループが、日本人9800人の血液や尿、DNAなどのデータを分析し、近視の発症に影響を与えている要因を探ったところ、近視の発症にかかわる遺伝子の変異を発見したのだとか。

9800人のデータを解析した結果、「WNT7B」という遺伝子の変異が発症にかかわっていることが判明。さらに1000人の強度近視患者のデータも加えて分析したところ、強度近視の発症にもこの遺伝子の変異が影響していることが分かった。また動物実験では、近視の発症時に、角膜と網膜の細胞が出すWNT7Bの量が変化するということも突き止めたという。

現時点では、この「WNT7B」が近視を発症させる具体的なメカニズムについては、まだ明らかになっていませんが、近視の発症原因を特定するための第一歩となる研究成果だと言えます。

もしも近視発症の具体的なメカニズムが明らかになれば、新しい近視の治療薬や治療方法の開発に繋がる可能性があり、近視の予防や強度近視による失明の予防に繋がると期待されています

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category : 遺伝子

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