”長寿遺伝子”サーチュイン遺伝子の活性化で認知症予防

長寿遺伝子の認知症予防効果をマウスで確認

普段は眠っているのですが、飢餓など危機的な状況に陥った時にスイッチが入り、活性化すると言われるサーチュイン遺伝子。いわゆる「長寿遺伝子」と呼ばれるこの遺伝子は、老化を抑制する可能性があるとして、現在世界各国で研究が進められています。

今回、国立循環器病研究センターや名古屋大、京都大の研究チームにより、この”長寿遺伝子”たるサーチュイン遺伝子を脳内で活発に働かせることにより、脳梗塞が引き起こす血管性認知症を予防できる可能性が、マウス実験により確認されました。

研究チームは来年度中を目標に、頸動脈狭窄病変がある患者を対象にして、”長寿遺伝子”たるサーチュイン遺伝子のは働きを増強するとされる、ぶどうの果皮や赤ワインなどに豊富に含まれるポリフェノールの一種「レスベラトール」を投与する臨床試験を計画しています。

副作用の少ない認知症対策に期待

日本における認知症患者数は、高齢化のみならず食生活の欧米化などによる高血圧や糖尿病などを原因として年々増え続けており、認知症予防対策は我が国における喫緊の課題であると言えます。

先頃、脳梗塞などの治療に使用される抗血栓薬が、認知症予防に一定の効果があるとの発表もありましたが、やはり抗血栓薬には出血性の合併症など少なからず副作用が存在します。今回の研究成果が、より副作用の少ない新たな治療法の確立に繋がることを期待せずにはいられません。

研究チームによると、まずは直接的な治療になりうる、脳梗塞などを原因として発症する血管性認知症を対象に臨床試験が実施されるようですが、将来的には認知症の7割を占めるとも言われるアルツハイマー病もターゲットになる可能性もあるようです。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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