極端な睡眠不足だけでなく、寝過ぎも男性の糖尿病リスク上昇

睡眠障害と糖尿病リスク

社会の変遷に伴う生活習慣の変化などにより、この50年間に人々の平均睡眠時間は1.5~2時間も短くなっているのだとか。

その一方で、糖尿病の患者数は倍以上に増加しており、最近では、睡眠の質と量が糖尿病リスクを高める可能性を示唆する報告が相次いでいます。

これまで当サイトでも、睡眠障害や”休日の寝だめ”による平日と休日との睡眠スケジュールの差が、糖尿病リスクを高めるとするトピックスを取り上げていました。

睡眠時間は少なすぎても、多すぎてもの糖尿病リスクに

そして今回、オランダのアムステルダム自由大学医療センターの研究チームにより、欧州14ヶ国の健康な成人男女、約800人を対象に、睡眠時間と糖尿病リスクとの関連が調べられました。

糖尿病の多くを占める2型糖尿病は、肥満や運動不足などによるインスリン感受性の低下や、膵臓のβ細胞からのインスリン分泌量の低下によって引き起こされるため、今回の研究で検討されたのは、睡眠時間とインスリン感受性や膵β細胞機能との関連です。

その結果、睡眠時間が1日7時間と平均的レベルであった人に比べて、睡眠時間が極端に短い人だけでなく、極端に長い人も、インスリン感受性や膵β細胞機能が低下していることがわかりました。

つまり、極端な睡眠不足である人だけでなく、寝過ぎている人も、睡眠時間が平均的な人に比べて、糖尿病の発症リスクが高まっていることがわかったのです。

睡眠時間による糖尿病リスクへの影響は男女で逆の結果に

但し、注意すべきは、この傾向が見られたのは男性だけである点です。女性では逆に、睡眠時間が極端に短い人も長い人も、ともにインスリン感受性が高く、膵β細胞機能も高まっていたのだとか。

もっとも、今回の研究結果をもって、睡眠障害と男性の糖尿病リスク上昇との因果関係が証明されたとは言えません。しかし、たとえ現時点では糖尿病の心配がなくても、極端な睡眠不足が続いていたり、睡眠時間が長すぎる男性は、それによって長期的に糖尿病リスクを上昇させている可能性があるということを、自覚だけでもしておいた方が良いかも知れませんね。

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category : 糖尿病

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