高齢男性のうつ病リスクが「孤食」で2.7倍に跳ね上がる!

心身の健康に悪影響を及ぼす「コ食」には、家族それぞれが別のものを食べる「個食」、自分の好きな決まったものばかりを食べる「固食」、少しの量しか食べない「小食」、濃い味付けのものを食べる「濃食」などがありますが、その中でも、近年大きな社会問題ともなっているのが今回の話題である「孤食」です。

「孤食」とは、独り暮しや家族が不在の食卓で、ひとりだけで食事をとることを指しますが、この「孤食」が続いてしまうと、ついつい好きなものばかりを食べてしまう傾向になり、栄養が偏ってしまうだけでなく、日々のコミュニケーション不足からら、社会性や協調性の欠如などの問題が指摘されていました。

高齢者の「孤食」によるうつ発症を全国調査

そして今回、千葉大や東京大などの研究グループにより、特に独り暮しの高齢男性の「孤食」が、そうでない高齢者に比べて約 2.7倍もうつ病の発症を促しているとする研究結果が報告されました。

この研究成果は、2010年時点でうつ症状が見られず、要介護認定を受けていない65際以上の高齢者、37,193人を対象として、3年間に渡って追跡調査した全国調査によるものです。

これまでの研究でも、孤食が多い高齢男性には食事の回数が減るなど食生活が不規則になる傾向が見られ、孤食でない高齢男性に比べて、肥満(BMI30以上)の割合が 1.34倍も高くなるなどの報告はありましたが、やはり孤食は精神面にも大きな悪影響を及ぼしていることが示されたわけです。

ちなみに高齢女性の場合も、男性ほどではありませんが、孤食であると 1.4倍うつ病を発症しやすいという結果が出たようです。いずれにしても、近年急増していると言われる高齢者のうつ病を予防するためには、孤食ではなく共食を進めるような何らかの施策が、今後ますます必要とされそうです。

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category : うつ病

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