自宅で簡単にスマホを使って精子の数を確認できる器具を開発

卵子が胎児の段階で作られるのみで、生後は新しく作られることがないのに対して、精子は毎日作り続けられていることから、精子には老化がないと考えられがちですが、実はそうではなく、精子も卵子ほどではないものの、緩やかな衰えがあることがわかっています。

不妊の原因は卵子や精子の老化だけではありませんが、不妊の原因の約半数は男性側の何らかの異常であることがわかってきました。しかし、その一方で、実際の不妊治療の現場では、まだまだ女性に比べて男性は受診をためらいがちな傾向があるようです。

スマホのカメラ部分に装着する器具で精子の数を推定

今回、独協医科大学と米国のイリノイ大学の研究チームは、少量の精液をスマートフォンで動画撮影することにより、精子の数を自宅にいながらにして簡単に確認することができる器具の開発に成功しました。

直径 0.8ミリの球形レンズが組み込まれたこの器具を、スマホのカメラ部分に装着した上で、器具の球形レンズの上に透明のフィルムを敷き、そこへスポイトで採取した精液を1滴垂らして約1秒間の動画を撮影。その動画の画像から精子の数を計算し、精子濃度を推定する仕組みです。

判定精度は目安、受診のキッカケに

男性50人の精液について、3種類のスマホで撮影した結果と、医療機関で実施される自動解析の結果を比較した結果、医療機関で自然妊娠が難しいと判定された人を、この器具を使っても75~91%は判定することができたのだとか。

この判定精度からもわかる通り、現時点ではあくまで目安として利用すべきものですが、少なくとも男性が受診するキッカケになると期待されています。今後はさらに判定精度を高め、商品化が目指されています。

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category : 不妊治療

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