唐辛子を使った辛いものをよく食べる人ほど死亡率が低くなる

これまでの研究で、スパイスに心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患、肥満、消化器疾患、さらには癌などの発症リスクを低減する効果が存在する可能性が示されてきましたが、スパイスを使った食事と寿命との関係については、これまで検討されていませんでした。

今回、中国の研究チームにより、約50万人の中国人を対象に、スパイスを使った辛い食事を摂る頻度と、癌や虚血性心疾患、心血管疾患、糖尿病、呼吸器疾患、感染症などによる死亡率との関係が調査されました。

ちなみに中国で最も消費されているスパイスは唐辛子で、今回の調査において「スパイスを使った辛い食事」は、ほぼ「唐辛子を使って調理された辛い食べ物」を指していたようです。

総死亡率は辛いものを食べる回数が多いほど減少

その結果、唐辛子を使った辛い食べ物をほぼ毎日のように食べている人は、ほとんど食べない人に比べると総死亡率が顕著に低いこと、そして死亡リスクは週当たり辛い食べ物を食べる回数が多くなるほど、直線的に減少することが明らかになりました。

辛い食べ物の摂取が週1日未満の集団を参照群とすると、死亡の調整ハザード比は、週に1~2日摂取する人で0.90(95%信頼区間0.84-0.96)、週に3~5日では0.86(0.80-0.92)、週に6~7日では0.86(0.82-0.90)になった。

また、癌や虚血性心疾患、呼吸器疾患による死亡率も、辛い食べ物をほぼ毎日のように食べている人は、ほとんど食べない人に比べて有意に低くなっていることがわかりました。

但し、こちの疾患別死亡率は総死亡率の場合とは異なり、辛い食べ物の摂食回数が多くなるほど、直線的な減少は見られなかったようです。つまり、辛い食べ物を食べる人は、ほとんど食べない人に比べると、それぞれの死亡率の有意な低下は見られたものの、摂食回数が多ければ多いほど、死亡率が低下するといった関係は見られなかったようです。

癌による死亡の調整ハザード比は、週1~2日摂取する人で0.92(0.83-1.03)、週3~5日では0.97(0.87-1.08)、週6~7日では0.92(0.85-0.99)となった。同様に、虚血性心疾患死亡のハザード比は、順に0.82(0.67-1.00)、0.75(0.61-0.94)、0.78(0.67-0.89)。呼吸器疾患による死亡のハザード比は、順に0.67(0.53-0.85)、0.65(0.51-0.85)、0.71(0.62-0.81)となった。

また、心血管疾患、糖尿病、感染症、その他の原因による死亡と、辛い食べ物の摂食回数との間には、一貫した関係性は見られなかったようです。

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category : 食生活

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