高コレステロール血症の治療薬”スタチン”で卵巣がん抑制!マウス実験で確認

慢性的な運動不足や食習慣の欧米化にともなって、日本人のコレステロール値は男女ともに上がっており、高コレステロール血症を含めた脂質異常症と診断される人が年々増加しているようです。

脂質異常症の治療薬である”スタチン”は、血液中のコレステロール値を低下させる薬物の総称で、具体的な薬品名を挙げてみると…

  • クレストール (シオノギ製薬)
  • リバロ (興和創薬)
  • リピトール (ファイザー)
  • セルタ (武田薬品)
  • ローコール (田辺三菱製薬)
  • リポバス (万有製薬)
  • メバロチン (第一三共)

スタチンがマウスの卵巣がんの進行を抑制

脂質異常症を治療するために、これらのお薬を日々服用されている方も少なくないのではないでしょうか。今回、慶応大などの研究チームにより、この”スタチン”に卵巣がんの進行を抑える効果がある可能性が、マウス実験で確認されました。

卵巣がんを発症するように遺伝子操作されたマウスにスタチンを投与した結果、通常であれば生後5週から卵巣がんの病変があらわれるところ、スタチンを投与することにより生後8週まで明らかな病変がなく、がんの発症を遅らせることができたのだとか。

さらに、ヒトの卵巣がん細胞を移植したマウスにスタチンを投与した結果、がん病変の拡大が抑えられたことも確認されたようです。

スタチンのがん抑制効果については、これまでにも海外で実施された大規模調査において、がんの診断前から脂質異常症の治療としてスタチンを服用していた患者は、服用していなかった患者に比べると、がんによる死亡率が低いなどの報告がありましたが、今回の研究成果により、より具体的なスタチンのがん抑制効果の可能性が示唆されたと言えますね。

研究チームによると、今後は、卵巣がん患者への臨床試験を目指して、さらに研究が進められるとのことです。

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category : がん治療・がん研究全般

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