骨粗しょう症は突発性難聴リスク1.76倍!高齢、女性、高血圧 でリスク上昇も

明らかな原因もなく、ある時突然に耳が聞こえなくなる病気を”突発性難聴”と言います。今回、台湾の研究チームにより、骨粗しょう症と診断された患者は、そうでない人に比べて突発性難聴を発症するリスクが 1.76倍に上昇するとの報告がありました。

元々、骨密度の低下が脳梗塞や心筋梗塞のリスクとなるとの報告がある一方で、突発性難聴もまた脳・心血管疾患との関連性が指摘されていました。ところが、骨粗しょう症と突発性難聴との関連については、これまで一貫したデータは得られていませんでした。

そこで研究チームは、1998~2008年の間に新たに骨粗しょう症と診断された 10,660例と、骨粗しょう症のない 31,980例を対象にして、2011年までの期間における、突発性難聴の診断歴などを追跡調査しました。その結果は次の通りです。

骨粗鬆症群,対照群のSSNHL罹患率はそれぞれ1万患者年当たり10.43人と5.93人。年齢,性,糖尿病,高血圧,心血管疾患,慢性腎臓病,収入,居住地域による傾向スコアマッチングを行ったコホートの解析の結果,対照群に比べ骨粗鬆症群においてSSNHLの相対リスクが1.76(95%CI 1.33~2.34,P<0.0001)と有意に上昇した。

また、サブ解析の結果、骨粗しょう症患者が突発性難聴を発症するリスクを上昇させるその他の要因として、高齢、女性、高血圧の3つの因子において、有意なリスク上昇が確認されたようです。

現在、骨粗しょう症を治療していて、なおかつ上記の3要因のうちのいずれか、または複数の因子を抱えている方は、特に突発性難聴のリスクが高くなっていることを自覚しておくことが重要だと言えますね。

突発性難聴は早期に治療を開始することが完治の鍵になります。突然に耳(通常は片耳)が聞こえなくなった場合だけでなく、耳がつまった感じがしたり、それと前後して耳鳴りめまい吐き気などの異変があらわれた時には、できる限り速やかに医療機関への受診を心がけましょう。

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category : 骨粗しょう症

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