網膜剥離の日帰り手術も可能に!10分でゲル化する人口硝子体を開発

眼球の内部に注射で液体として注入すると、10分以内にゲル化して目の形を保つ人口硝子体として使用できるハイドロゲルが開発されました。

このハイドロゲルは生体軟組織に似た組織を有していて生体適合性が高く、1年以上に渡る動物実験の結果、人口硝子体として何の副作用も確認されませんでした。

この研究成果は、東京大と筑波大の研究チームによるものです。

眼球の内部にある硝子体は、目に入った情報を脳へ伝える網膜と接しています。

これまで網膜剥離など網膜の様々な疾患に対して実施される硝子体手術では、除去した硝子体の代わりにガスやシリコンオイルなどを使用して眼球内を満たしてきましたが、これらは生体適合性が低く、長期の使用には適さないという問題がありました。

硝子体は一度失われると再生せず、同じ眼の透明組織として、水晶体と角膜については既に人口組織が開発されていることから、人口硝子体の開発がかねてより期待されていました。

これまでのガスやシリコンオイルを使用した治療では、手術後に入院してうつぶせの姿勢を続けたり、場合によっては再手術を受ける必要がありました。

今回開発されたハイドロゲルを使用すれば、そういった術後のうつぶせ管理や再手術も不要となることから、将来的には網膜剥離などの日帰り手術なども可能となり、患者の負担を減らせる可能性があると期待されています。

研究チームは、2~3年後の臨床試験を目指しているとのことです。

  1. 網膜治療においては、これまで硝子体置換材料としてガスやシリコンオイルなどが使用されてきたが、これらは生体適合性が低く、長期の使用には適さないという問題あり
  2. 今回、眼球の内部に注射で液体として注入すると、10分以内にゲル化して人口硝子体として使用できるハイドロゲルを開発
  3. 動物実験では1年以上、何の副作用も確認されず、2~3年後の臨床試験を目指している
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category : トピックス

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