熊本地震の避難者の9%の脚に血栓!最新の現地調査結果で判明

4月の終わり、熊本地震の発生直後から約1週間(4月19日~21日)に、熊本市や益城町の避難所6か所で実施された現地調査の結果、避難所生活をされている方全体の約14%に血栓が見つかり、実に7人に1人がエコノミークラス症候群の疑いありと診断されたとの報告がありました。

当時、当サイトでもこのトピックスを取り上げ、この調査結果を受けて日本血栓止血学会より発表された緊急提言を引用する形で、エコノミークラス症候群の発症リスクが特に高くなる注意すべき状況とからめてまとめてみました。

現地調査の結果、避難所の14%にエコノミークラス症候群の疑い

地震発生直後から5月5日までの現地調査結果

もちろんこの現地調査は、その後も継続して、かつ規模を広げて実施されていたのですが、今回、熊本地震によるエコノミークラス症候群(肺塞栓症)や脳卒中、心筋梗塞などの予防に取り組む医師らのプロジェクトチーム熊本地震血栓塞栓症予防プロジェクト」により、4月19日~5月5日、熊本市内や益城町など延べ65ヶ所の避難所で実施された調査の結果が報告されました

避難者2,023人に対する脚の超音波検査の結果、約9%に当たる185人の脚に血栓が見つかりました。なお、血栓が見つかった185人のうち、70歳以上が120人で65%を占めており、特に女性の発症率が高く、全体の75%を占めていたようです。

年代別の発症率は、50歳代で6.2%、60歳代で8.2%、70歳代で10%、80歳代以上で15.2%と、高齢者ほど発症率が高くなる一方で、40歳代までの症例はまれであることもわかりました。

地震発生直後に実施された前回の調査結果に比べると、発症率こそ減少傾向が見られますが、依然として高い状況であることは間違いありません。また、前回の調査結果同様、特に高齢女性のリスクが高いという結果も注目すべきですね。

過去には災害発生から4~5ヶ月後に、エコノミークラス症候群や脳卒中、心筋梗塞などの循環器疾患の発症が増えたという報告もありますので、今後も継続的な予防活動が必要だと言えます。

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category : トピックス

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