がんの転移を促すタンパク質を特定!既存薬にがん転移抑制効果を確認

がんは進行すると他の臓器などに転移して治療がさらに難しくなります。これまでがん細胞を標的にした薬の開発は進められてきましたが、がんの転移を抑制することを目的とした治療薬はありませんでした。

今回、九州大の研究チームは、がんを転移しやすくするタンパク質を世界で初めて突き止め、既存の慢性肝炎治療薬「セロシオン」(一般名:プロパゲルマニウム)に、そのタンパク質の働きを抑制してがんの転移を抑える効果があることも、すでに確認しているのだとか。

そこで慢性肝炎治療薬として使われている「セロシオン」(一般名プロパゲルマニウム)をマウスに投与すると、乳がんの転移はほぼゼロに、悪性の皮膚がんの転移は3分の1以下に抑えられたという。

国の承認は早くて5年後

とは言え、上記の引用にもあるように、まだマウス実験レベルの研究成果なので、現時点ではまだがん治療として慢性肝炎治療薬「セロシオン」を使用することはできません。ヒトへの有効性はさらなる臨床研究を重ねる必要があります。

研究チームによると、国の承認が得られるには早くて5年程度はかかる見通しですが、「セロシオン」が副作用の少ない既存薬であることから、大きな期待が寄せられています。

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category : がん治療・がん研究全般

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