遺伝性の希少がん”VHL病”をiPS細胞で再現することに成功!創薬に期待

iPS細胞の特徴に着目

ヒトiPS細胞はヒトの皮膚などから採取した細胞を初期化することにより、体の様々な組織や臓器の細胞に分化する能力と、ほぼ無限に増殖する能力を有する幹細胞です。

あくまでヒトの細胞を元に作製されるiPS細胞は、元となった細胞と同じ遺伝情報を持つという大きな特徴を有しています。それはつまり、遺伝性の病気をもつ人の細胞から採取したiPS細胞は、その病気を再現する可能性があると言うことに他なりません。

患者のiPS細胞でVHL病の再現に成功!

今回、京都大学の研究チームは、遺伝性のがんである”VHL病”の患者から採取した細胞から、VHL遺伝子の変異のあるiPS細胞の作製に成功しました。今後、このiPS細胞をがん細胞に変化させ、様々な薬を投与するなどして5年以内には治療薬の候補物質を見つける計画なのだとか。

”VHL病”はがんを抑制するVHL遺伝子の変異が原因で発症し、脳や脊髄、網膜の血管腫、腎臓などでがんが多発する希少がんで、現時点ではがんが見つかる度に手術で摘出する以外に治療法がありません

これまでは抗がん剤の開発に必要な、VHL病を再現したマウスを作ることができなかったために、VHL病に対する抗がん剤の研究は非常に困難だったようですが、今回、iPS細胞でVHL病の再現に成功したことにより、飛躍的に創薬研究が進むことが期待されますね。

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category : iPS細胞

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