全粒粉の食物繊維が悪玉コレステロールと中性脂肪を下げる

近年の健康志向とあいまって、最近ではよく「全粒粉(ぜんりゅうふん)」そのものや、全粒粉を使ったパンやビスケットなどの商品を見かけるようになりました。

全粒粉とは、小麦の実を皮ごとすりつぶして粉にしたものです。普通の小麦粉の場合は、小麦の実から皮に当たる表皮や胚芽部分を味や品質維持のために取り除き、胚乳のみを精製して粉にしたものです。

ところが栄養価そのものを見た場合、実は表皮や胚芽は胚乳よりも栄養価が高く、これらを取り除かずに丸ごと製粉する全粒粉は、小麦粉の約3倍も食物繊維や鉄分を含んでいると言われています。

これまでの研究で、食物繊維が血中のコレステロールや中性脂肪の低下に作用することはわかっていましたが、食物繊維は穀物の種類によって違いがあり、この全粒粉に含まれる食物繊維が、血中脂質にどのように影響するかについてはよく分かっていませんでした。

全粒粉の食物繊維のコレステロール抑制効果

今回、デンマークのコペンハーゲン大の研究グループは、これまでに報告されている24件の研究成果を精査することで、そんな全粒粉のコレステロールや中性脂肪に対する効果を調べました。

その結果、全粒粉は非全粒粉に比べて、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロール、総コレステロールを顕著に下げる効果が確認されたのです。

残念ながら、善玉コレステロールであるHDLコレステロールを増やす効果までは確認されなかったものの、中性脂肪であるトリグリセリドを下げる傾向も見られた他、全粒粉を食べる期間が長いほど効果が高まっていることも確認されたようです。

血中のコレステロールや中性脂肪が高い脂質異常症の改善に、日々取り組まれている方は、たとえ少しずつでも毎日の食事に全粒粉を使った食品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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category : 脂質異常症

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