キシリトールの”虫歯予防効果”に明確な証拠は存在せず

キシリトールと言えば、砂糖と同程度の甘みを有しながら虫歯の原因にならず、歯を健康に保つ効果があるとして、日本ではキシリトールを含む製品に特定保健用食品の表示が許可されています。

さらに、キシリトールには虫歯予防効果があると考えられており、現在ではガムや歯磨きペースト、シロップ、キャンディー、タブレットなど様々な製品に添加されており、虫歯予防”を目的として、それらの積極的な利用を推奨するシーンもよく見かけます。

キシリトールの虫歯予防効果についてのエビデンス無し

しかし、今回、そんなキシリトール含有製品による虫歯予防効果に関して、実はその有効性を示す明らかな証拠が存在せず、キシリトールには単に”虫歯の原因にならない”以上の効果は不明であるとする厳しい評価が下されました。

この評価を下したのは、世界中で報告される研究成果をくまなく収集し、システマティックに検証する信頼性の高い国際研究グループ「コクラン共同計画」の中で、歯科口腔関連の調査研究を実施するオーラルヘルスグループです。

研究グループの主任研究者は、今回のレビューの中で次のように述べられています。

「キシリトールが小児、成人の齲蝕予防に効果があるか否かについて一定の結論を導くことを可能にするエビデンスはなかった」と結論付けた。また、特定の小児の集団を対象とした歯磨きペーストに関する報告を除き、その他のキシリトール含有製品が齲蝕予防に効果があるかを判定することができなかった他、「特にキシリトールガムのエビデンスがないことに驚いた」と述べている。

小児を対象とした試験では13%の虫歯抑制効果あり

とは言え、あくまで現時点での研究において、明確なエビデンス、つまり証拠が得られていないだけである点に注意が必要です。証拠がないからといって、キシリトールの”虫歯予防効果”が否定されるものではありません。

実際、上記のレビューの中でも述べられていますが、特定の小児集団を対象とした10%濃度のキシリトールが添加されたフッ素配合の歯磨きペーストの使用に関しては、13%の虫歯抑制効果が確認されているようです。

小児以外の乳児や成人を対象とした、キシリトール含有製品による虫歯予防効果の有無については、今後のさらなる研究が待たれるところですね。

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category : トピックス

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