亜鉛サプリを長期摂取する場合は定期的に銅濃度をチェックしましょう

亜鉛は体を構成する細胞の新陳代謝やタンパク質の合成、アルコールの分解、免疫力の活性化など様々な役割を果たしている重要なミネラルです。特に、成長期の子供たちや、妊娠中、授乳中の女性など、新しい細胞が必要な時には、必然的にその必要量も増えるため、積極的に摂取したい栄養素でもあります。

この亜鉛が不足した場合には、免疫力の低下や食欲減退、床ずれや発疹などの皮膚症状があらわれてしまいます。嗅覚や味覚障害などの症状も、亜鉛不足の代表的な一例だと言えますね。そのため、単に健康維持のために…というだけでなく、医師により亜鉛欠乏症と診断され、その症状を改善するために亜鉛のサプリメントや薬剤を処方されている方も少なくないようです。

亜鉛が過剰投与されている実態が明らかに

ところが今回、イギリスの研究チームにより、亜鉛のサプリメントを処方された70例の患者の診療記録が分析されたのですが、その結果、多くの患者に亜鉛が過剰投与されている実態が明らかになりました。

血液中の亜鉛値の低下は、全身性炎症反応や血中のアルブミン濃度の低下などにより、二次的にもたらされる場合があるにもかかわらず、医師の診断において、単に血液中の亜鉛値のみに基づいて”亜鉛欠乏症”と診断されるケースも少なくないようです。

これにより亜鉛を過剰に摂取してしまうと、銅や鉄の吸収が阻害されて貧血などが引き起こされ、さらにこの症状が進めば、神経症状といった重篤な症状が引き起こされる可能性もあるのだとか。実際、今回の調査においても、全70例のうち9例で、銅の欠乏に関連しうる貧血や神経症状などの症状が見られたようです。

亜鉛欠乏症を正確に診断するためには、血液中の亜鉛値だけでなく、アルブミン濃度なども確認する必要があることはもちろん、銅欠乏を回避するために亜鉛のサプリメントの処方量を考慮し、必要であれば同時に銅の摂取も考えること、さらに、亜鉛のサプリメントを長期的に服用されている方は、定期的に血中の銅濃度もチェックする必要があるようです。

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category : 副作用

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